22/02/16 23:47 (:夢小説)
  血鬼術にかかりました!その4
話題:妄想を語ろう

目の前に広がる青空

懐かしい匂いがする‥
これはなんだったか

夏の匂い 涙が溢れる

「大丈夫ですか」
「胡蝶‥俺は夢を」

夢を見ていたのか
先程まで太陽が出ていた。

やはりあれは夢だ
外は 真っ暗だ

「煉獄さん」

落ち着いた柔らかな口調で
言葉を続ける胡蝶

「今は 妙な感じはしないですか?」
「妙な‥ん、ああ大丈夫だ」

竈門少年が見たままを伝えたのか
気恥ずかしさに 思わず目を逸らす

「どうぞ」

胡蝶の声に 反応する煉獄
その視線の先に炭治郎

「煉獄さん!お身体は‥」
「かっ、竈門‥少年!!」

「竈門くん、煉獄さんは此方で様子をみます。竈門くんもゆっくり休んで下さい」

カルテを書き込みながら微笑む胡蝶
「胡蝶さん‥はい!ありがとうございます」

煉獄と胡蝶 ふたりを交互に見つめ
深々 頭を下げる炭治郎

「煉獄さん、またお見舞いに来ますね!
胡蝶さん‥煉獄さんをよろしくお願いします」

高鳴る胸、どうしようもない想い

今すぐ竈門少年を追いかけたい

引き裂かれた感情、苦しい‥

俯く煉獄
その様子をみる 胡蝶

「煉獄さん、明日少し出掛けます」
「ん‥お、俺も か?」

「はい。ちょっと気になる事が」

夜の静けさに そよぐ風

「胡蝶‥それは一体」
「取り敢えず
今夜はゆっくり休んで下さい」

微笑み 部屋の明かりを消す

「おやすみなさい 煉獄さん」
「‥ああ、おやすみ 胡蝶」

雲が途切れたのか
月が眩しく感じる

燻り続ける竈門少年への想い

「おやすみなさい‥」


遠くで 烏が鳴く

*つづく*








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